ご挨拶

 千葉内視鏡外科研究会は、1996年に「千葉県下における内視鏡外科手術の安全性と向上を目指し内視鏡外科手術に携わる医療関係者の相互研修と意見交換を図る事を目的」として発足いたしました。そして、第1回研究会が1996(平成8)年1月20千葉大学第二外科教授磯野可一当番会長の下で開催されました。

 私は、前会長の福永正氣先生を継いで2017(平成29)年から本研究会代表世話人を務めさせていただいております。何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、日本内視鏡外科学会(JSES)は会員数12,000人を超える日本を代表する外科系学会でありますが、本研究会はJSES公認91研究会の第13番目に記載されている国内でも歴史を持つ研究会であり(日本内視鏡外科学会)、2023年12月末の施設会員数は82施設を数えます。研究会の開催は、毎年1~2月に定例に行われて来ており、新型コロナ禍では開催が中止されたこともありましたが、本年で第28回を数える研究会でございます。

 本会は、当初は、千葉県内の腹腔鏡下手術を先進的に行っていた外科領域の先生方に先導されて研究会が開催され、運営が行われておりましたが、2014(平成26)年第19回からは泌尿器科や呼吸器外科、産婦人科の先生に当番世話人を務めていただけるようになりました。いろいろな領域の先生から発表していただき、セッションも毎回多岐に渡って話題や研究がクロスオーバーして取り上げられる大変興味深い研究会となっております。毎回新しい手術の工夫や話題、興味深い症例の提示などが発表され、大変に活発な討論で盛り上がる千葉県内視鏡手術医にとっては無くてはならない会に成長いたしました。

 今後も年1回の研究会の開催や内視鏡手術やロボット支援手術に関連した研究発表や啓蒙を中心に運営を行って参りたいと考えております。 千葉県内の内視鏡手術やロボット支援手術に関わる医師が診療科の垣根を越えて交流を深めていただきながら知識と技術の向上に繋がる意見交換が行えるようなオープンな研究会を目指していきたいと思います。

 本研究会の会員の皆様にはご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2023年12月
千葉内視鏡外科研究会 代表世話人
 東京歯科大学 副学長
 東京歯科大学市川総合病院 外科学教授
 松井淳一
 e-mail: matsuij(ここにアットマーク)tdc.ac.jp